マイナンバーカードを知ってみる

ICカード

マイナンバーカードは、個人番号法に基づいて作成された個人認証用ICカードです。
カードには、個人番号や個人の氏名・生年月日・住所などが印刷されていますが!
ポイントは、「印刷されている」だけであり、カード内にチップには個人的な情報(名前や性別、住所など)は書き込まれていないということ。

カードのサイズ、大きさ

ISO/IEC 7810というクレジットカードなどに使われている規格。
ID-1サイズの規格では  幅85.60mm 高さ53.98mm 厚さ0.76mm とされています。

書き込まれている情報(一般的なもの)

「一般的に」出回っているマイナンバーカードのICチップには、個人番号や個人情報を暗号化して記録し、読み取り専用のデータを保持しています。

「一般的に」としたのは、マイナンバーカードへはデータを追加書き込みする仕組みがあるからです。

「マイナンバーカードをいろいろなことに活用しよう」という号令の下、マイナンバー以外の情報をカードに書き込んで、そのデータで「何かする」道があるわけです。

しかしながら、それを実現するには J-LIS という団体といろいろと調整が必要。
かなりハードルが高いと認識してくれればいい程度の情報です。

読み出し方法について

マイナンバーカードは、接触型のチップと非接触のチップ両方の機能が使えます。
なので、カードを読み取るには、それ相応のカードリーダーが必要です。

ただし、注意すべきは読み取るためのカードリーダーとは別に、そのカードリーダーを制御してマイナンバーカードを認証する「ソフトウェア」も必要になります。
最近は、インターネットを見るブラウザを使って、パソコンに接続されたカードリーダーを制御する方法が出てきています。なので、カードリーダーを購入するだけで「ソフトウェア」を意識しなくても、確定申告などがマイナンバーカードを使ってできてしまう状況になっています。

アマゾンで売っているカードリーダーも、マイナンバーカードを認証できるアプリケーションやサイトから制御されて動いています。
なので、単体でパソコンにとりあえずカードリーダーを接続したからと言って、カードを読み取ってマイナンバーの中身を吸い出すようなことはできません。

電子証明書という機能がのっている

マイナンバーカードは、本当に「本人が持っているカードか」を証明しなければなりません。
この証明をするためには、電子証明書という技術が使われています。その電子証明書を運用するために必須なものとして「認証局」という特別な機関あるのです。
この認証局は、電子証明書をカード書き込むときに、あなたの本人情報をしっかりと確認し、「この電子証明書は確かに○○さんのものです」というお墨付きを与える作業を行います。

これを行うために、役所に行ってカードを渡してポチポチやるんですね。

例えるなら、マイナンバーカードがあなたの顔写真付きの身分証明書だとすると、認証局は、その身分証明書が偽物ではないことを証明してくれる公的な機関のようなものです。

つまり、マイナンバーカードの中の電子証明書と認証局は、セットで働くことで、インターネット上やスマホでの安全な本人確認を実現していると考えられれば良いかと思います。

電子署名という機能も

電子証明書を使った機能として、電子署名というものにもマイナンバーカードは使えます。
行政のオンライン手続きもこれに入ってきます。
やっている内容としては認証局や公開鍵といったものを使って実現していますが、とりあえず、「電子署名にも使える」ということでよいかと思います。
あまり、行政以外では使われている印象はありません。マイナンバーカードを手にもって会社に行って、マイナンバーカードを出して、会社の書類に電子署名を・・・は考えにくいかと思います。